第4回 阿蘇キノコの会~稀少キノコ達
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信州・長野での会合を終え、帰熊するなり宮崎へ河内先生を訪ねと、マイコファジストの普及へ向けた慌た
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だしくも充実した日々が続いています。そんな忙しく過ぎていく時間の中でも、片時も私の頭を離れないもう一
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つの大切な仕事があります。それは今取り組んでいるキノコの栽培で、私の中ではマイコファジストの普及と
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同じくらい重要な意味を持っています。
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近年、キノコの機能性に関する研究が進むと、それ
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![]() 希少キノコ達:アガリクス |
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ぞれのキノコが持つ機能性に特化したサプリメントが
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開発され、販売されるようになりました。これまで名前
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すら知られていなかったようなキノコが注目され、話
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題になっていく事は、キノコに親しんでいただく機会が
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増えるという意味においては嬉しい限りなのですが、
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商品としての付加価値を考えるあまり、素材となったキノコがあまりにも貴重な物、この世にわずかしか存在
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しない物として語られ過ぎている事には疑問が生じてしまいます。
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![]() 希少キノコ達:鹿角霊芝 |
確かに自然の森に踏み込み、特定のキノコを見つけ
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る事は困難な事だと思います。しかし、サプリメントと
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して製品化できて一般に販売されているという事は、
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既に栽培技術が確立され、安定的に栽培ができてい
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るという事でもあります。かつて自然界では稀少な存
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在だったという事は、繁殖する為の条件が極めて限ら
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れ育成が難しいという事は充分に理解できますが、
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栽培が可能となり、深い森へ分け入って探さなければ手に入らないというのでなければ、実際に手に取って
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触れ、親しんでほしいと思ってしまいます。そんな想いが稀少とされるキノコの栽培に私を駆り立てました。
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今、インターネットで検索を行うと、多くのキノコの画
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![]() 希少キノコ達:白熊茸(ヤマブシタケ) |
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像を見る事ができ、そのキノコがどのような存在であ
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り、含まれる栄養素や効能などについても知る事がで
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きます。中にはそのキノコにまつわるエピソードなども
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添えられ、思わず時を忘れて読み込んでしまう事さえ
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あります。そんなキノコが手元に届けられたら、キノコ
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に対する新たな世界が広がり、キノコの楽しみ方も変
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わってくると思います。それを実現するのもきのこマイスターとしての役割の一つではないでしょうか。
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![]() 希少キノコ達:冬虫夏草 |
私が栽培に取り組んでいるキノコ達は今、栽培用に
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用意した培地に菌糸を広げて、それまで茶色に見え
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ていた栽培容器の色を白く変えてくれています。それ
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は栽培が順調に進んでいると知らせてくれている事で
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あり、私からすると送ったラブレターの返事が返ってき
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たようなものでもあります。これから栽培は山場を迎
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え皆さんが普段キノコとして親しんでいる姿、子実体
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を形成する段階へと進んでいきます。かつては絶大な権力を誇る皇帝ででもなければ手にする事さえなかった
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そんな稀少なキノコを皆さんと一緒に手に取り、味わ
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![]() 希少キノコ達:ほうび茸 |
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い、感想を語り合う。そんな日が訪れる事を夢見なが
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ら、気難しい稀少キノコ達との対話は続きます。成果
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が実ったその日には、必ず皆さんと稀少なキノコを分
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かち合う会(「阿蘇キノコの会~稀少キノコ達」とでも
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しておきましょう。)を発足させたいと考えています。
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キノコへの夢は益々広がるばかりです。
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2009年6月6日
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